ホーム活動報告子どものゲームを、運動会のように応援する 吉西コミセン祭りのカーレース大会

子どものゲームを、運動会のように応援する 吉西コミセン祭りのカーレース大会

10月18日、吉祥寺西コミュニティセンターで開かれた吉西コミセン祭りで、「コミセン祭りカーレースゲーム大会」が開催された。私も運営有志の一人として、お手伝いに参加した。

吉西コミセン祭りのカーレースゲーム大会で、壁に大きく映された4人分のレース画面を見る子どもたち タイトル
4人分のレース画面を大きく投影。選手も観客も、同じレースを楽しんだ。

使用したのはNintendo Switchと「マリオカート8 デラックス」。リニューアルオープン後に何度か予選大会を行い、この日はセミファイナルとグランドファイナルで、トップドライバーを決定した。

予選では選手の参加が少ない日もあり、本番はどうなるだろうかという不安もあった。それでも、当日は大いに盛り上がった。

子どもたちの勝負に加えて、それを運動会さながらに応援する保護者の姿があった。

予選を経て、コミセン祭りで決勝

吉西コミセンは9月11日にリニューアルオープンした。今回のコミセン祭りは、新しくなった施設で10月17日、18日の2日間にわたって開催され、カーレースゲーム大会は18日の企画の一つだった。

リニューアルオープン後から予選を重ね、祭りでの決勝につなげてきた。普段から遊んでいるゲームでも、大会として勝負する場が設けられると、いつもとは違った楽しみ方になる。

会場では4人分のプレイ画面を大きく投影した。選手だけでなく、周りの人も同じレースを見られる。

ゲームをしている子どもの背中を眺めるだけでは、何が起きているかは分かりにくい。大きな画面があれば、誰がどこを走り、今何位なのかを周りも追える。観戦する人がレースの展開を共有できることも、大会を盛り上げる大切な要素だ。

予選の参加が少なかった日のことを思い返すと、当日の盛り上がりにはほっとした。

任天堂の許諾を得て開催

今回の大会は、正式に任天堂の許諾を得て開催した。

準備を通じて分かったのは、許諾を得るためのハードルが思っていたより低く、地域の大会にも開かれたものであるということだ。地域の有志による催しでも、必要な手続きを踏んで開催できることが分かった。

任天堂はゲーム大会に関するガイドラインを公開しており、法人や団体が主催する場合の申請窓口も案内している。個人向けガイドラインに沿って開催する場合と、別途申請して許諾を得る場合は区別されている。

もちろん、自由に何でもできるわけではない。今回の許諾では、大会名にゲームソフトのタイトルを使えないことや、「eスポーツ」と呼称できないことなど、いくつかの制限があった。

その結果が「コミセン祭りカーレースゲーム大会」という名前だ。

少々地味な名前ではある。使うゲームのタイトルをそのまま大会名にできれば、何をする大会なのか、もっと伝わりやすかっただろうとは思う。

ただ、大会名にソフトのタイトルを使うことと、使用するソフトを説明することは別だ。何を使って遊ぶかは伝えられるし、名前が地味でも、当日の勝負が地味になるわけではない。

こうした条件はあったが、許諾料の負担なく開催できることはありがたい。地域でゲーム大会を開こうとする側にとって、正式な手続きで開催できる道が用意されていることには意味がある。

応援する保護者の姿

今回書いておきたいのが、子どもたちを応援する保護者の姿だ。

私が子どもだったころに比べれば、保護者もゲームには寛容になってきているのだろう。保護者自身が、子どものころからゲームを楽しんできたという家庭もあるはずだ。

それでも、子どもがゲームをすることを認めるのと、その勝負を応援するのとでは、少し違う。

この日は、ゲームに取り組む子どもを、保護者が運動会さながらに応援していた。子どもの遊びを、大人も一緒になって楽しんでいる。

家庭の中では、遊ぶ時間や、ほかにやるべきこととの兼ね合いで、ゲームが注意する対象になることもあるだろう。一方、大会では、そのゲームで身につけた腕前を披露し、応援してもらえる。

子どもが何を好きで、どんなことを得意としているのか。画面を一緒に見ながら知る機会にもなると思う。

今回応援していた保護者が、普段ゲームをどう捉えているかまでは分からない。それぞれの家庭に考え方があるだろう。ただ、この日の会場には、子どもが好きなことに取り組む姿を、周りの大人が応援する光景があった。

運動や音楽の発表を見守るように、ゲームでの勝負を見守る。子どもの得意なことを見てもらえる場が、地域の祭りの中にあるのはよいことだと思う。

小学校の体育館から、コミセンへ

2022年にも、地域のゲーム大会について記事を書いた。

武蔵野市立関前南小学校の体育館で、地域有志が開催した大会だ。私は市民の方から声を掛けていただき、開催のお手伝いをした。

そのときも使ったのはNintendo Switchだった。予選では「マリオカート8 デラックス」、決勝では「マリオカートライブ ホームサーキット」を使用し、観客席や、プレイ画面をプロジェクターで映す設備も有志で用意した。

当時の記事では、ゲームが新たな地域行事の一つになる可能性について書いている。

今回はコミセン祭りの一企画として大会が開かれ、予選から決勝までを行うことができた。学校の体育館でも、コミセンでも、身近な場所でゲームを楽しむ大会ができる。

一緒にプレイする子どもがいて、応援する保護者がいて、準備や運営をする地域の有志がいる。ゲームを持ち込むことで、その場所で一緒に過ごす人の顔ぶれや、関わり方も広がるのではないかと思う。

次回はぷよぷよか?

さて、次回は何を使うか。今回の大会を経て、ぷよぷよ案が浮上している。

マリオカートは面白い。ただ、アクション性も高く、年齢が上がるにつれて、とっつきにくくなるところもあるように思う。

私もゲームは苦手な方ではないし、マリオカートも経験済みだ。それでも、4レースをこなすのはなかなかしんどい。子どもたちと同じ調子で続けられるかというと、そうでもない。

そこで、ぷよぷよはどうだろうかという話になった。

亡くなった私の母も、スーパーファミコンのぷよぷよに夢中になっていた。その姿を思うと、比較的年齢が高い人にも楽しんでもらえるかもしれない。

もちろん、ぷよぷよにも素早い操作は必要だし、上手な人との対戦は簡単ではない。ゲームを変えれば誰でも同じように参加できる、というわけではないが、マリオカートとは違う顔ぶれで楽しめる可能性はありそうだ。

ゲームを地域で楽しむ取組は、子ども向けに限らない。お隣の西東京市では、フレイル予防や健康増進を目的に「シニア向け健康eスポーツ」に取り組んでいる。

太鼓ゲームやパズルゲームを使った体験会のほか、地域の団体などへの出張体験会、太鼓ゲームに慣れるところから始める連続講座もある。ゲームを通じて人と交流し、社会参加の機会をつくる取組だ。

武蔵野市でも、太鼓を叩くゲームを使った取組は行われている。ただ、今回紹介できる案内のリンクが見つからなかったため、ここでは西東京市のページを紹介しておく。

西東京市の案内でも、ゲーム名は「太鼓ゲーム」と表記されている。今回の「カーレースゲーム大会」という名前にも、少し通じるものがある。

次回はぷよぷよになるのか。まだ案の段階だが、子どもから高齢者まで、一緒に楽しめるゲームを考えていきたい。

コミセンで開く大会だから

なにしろ、コミセンで開く大会だ。勝負の面白さは大切だが、腕前を競うことだけが目的ではない。

「eスポーツ」と呼べなくても、フレイル予防をきっかけに参加してもよい。子どもも大人も、高齢者も、ゲームを通じて一緒に楽しみ、話ができる。そこが肝だと思う。

今回は、子どもたちのレースを保護者が運動会のように応援していた。次は大人が参加して、子どもが応援したり、遊び方を教えたりすることもあるかもしれない。

マリオカートでも、ぷよぷよでも、太鼓のゲームでもよい。年齢や性別を問わず、地域の人が楽しく関われる大会にしていけたらと思う。

関連リンク
任天堂のゲーム大会ガイドライン・Q&A
西東京市のシニア向け健康eスポーツ
過去の記事「市内初?学校体育館でeスポーツ大会!」

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